フリーランスで、ワークショップデザインという、映画やアートを使ったワークショップを提供する仕事をしています。今回は京都造形芸術大学の対話型鑑賞講座を受講するために京都に来ました。
もともと僕はITの業界にいて、エンジニアリングやデザインに関わってたんです。でも、やりたいことがワークショップの中にあるなあと思って、そっちメインに切り替え出したんですよね。
ITからすごい反対側いったねってよくゆわれますけど、20代をほぼエンジニアとして過ごす中で、もう少し早く、美しさとか感性とか、心を動かしていくものに時間を使えてたらよかったなって思うところがあって。だから僕の今の活動のターゲットは、20代のときの自分。エンジニアとして関わっていた10万とか100万人向けの大きいサービスと違って、ワークショップって多くても数十人くらいだから、全員顔が見えて数時間で表情が変わるとか、変化が見える。その方がやりたいことに近いかなあと。
そうゆう話を友達にしていたら、対話型鑑賞っていいんじゃない?って、六本木アートナイトのボランティアが作るガイドツアーを教えてもらったんです。ボランティアがお客さんを引き連れて、おしゃべりしながら、街の中のアートを楽しんでいくっていうものなんですけど。そこで対話型鑑賞のトレーニングとかを体験する中で、対話型鑑賞にちょっと興味を持ちました。ただ、難しい。トレーニングを体験しただけではその奥深さは、つかみどころがない。もう少し理解を深めたいなと思って、京都造形の講座に参加することにしたんです。
対話型鑑賞を学べる場所って少ないんですよね。その奥深さや、質のいい対話型鑑賞体験に触れるっていう点では、京都造形が一番いい場所じゃないかなあと。
あと、町もありますね。アートの町といったら大げさかもしれないけど、生活してるだけで、常に深い問いかけを受けているような感覚にはなるのは京都の町の良さもあると思います。今回は講座の前日から来て、「YUGEN(ユーゲン)」っていう日本茶スタンドや、「MAGASINN KYOTO(マガザンキョウト」に遊びに行ったり。今日行こうと思ってるのは、「宝泉院」。建物の中からお庭を見たときに、まるで絵画が入った四角い額縁越しにお庭を見ているような額縁庭園っていうのが見たくて。あと、カオスの間っていう、お店らしいんですけど、置いてるオブジェとかアート作品風のもので溢れてるスペース。怪しいなあと思いながら心惹かれるところがあって遊びに行こうかなと。